市民ランナーが5000m13分台で走れるのか試してみた。

市民ランナーの活動記録・練習案・レースレポ。たまにアニメとマンガ。あと園芸を少々。

【陸上コラム】走るのって楽しい

※noteに書いている記事をブログにも載せようと思います。

 

今回は、ランニングに対しての想いを自分の過去を振り返りながら書いてます。

 

◇長距離から短距離へ


僕はいわゆる『市民ランナー』です。社会人から走り始めたのではなく、高校から陸上を始め、大学でも陸上部で3年~4年の間は副部長でした。

高校は長距離。

千羽鶴

※高校のときに作った千羽鶴。このときから何か作るのが好きだったのかもしれません。



大学は、、、最も長い短距離『800mブロック』。

一部の方は簡単にイメージできると思います。僕は関東の某土くさい大学に通っていました。

「〇大といえば箱根。」というイメージの方も少なくありません。

このようなレベルの大学だと、学校に入学するよりも部活に入るのが難しく、家族から寮生活や一人暮らしを許してもらえなかったため、セレクションを受けられず長距離ブロックには入れませんでした。
(朝練参加が必須で確かAM6:00スタート。一応入部は試みました。)


今思うと、やりようはいくらでもあったと思います。少なくとも長距離ブロックに入るチャレンジはできた。あのときは視野が狭かったなと思います。

憧れの長距離ブロック。自分のような県大会にも出れないような人間でも、4年間頑張れば何かしら結果になるんじゃないかと思って受験。

ちなみに入学した大学は第一志望ではありません。第一志望は千葉の体育大学。第一志望に合格した後に親から反対され、念のため受けていた大学に進学しました。

長距離に入れなくても陸上は続けたかった。そのとき、勧誘していた短距離ブロックに『800mブロック』があることを知り、そのまま短距離に入部。

今だから言えますが、心の底から短距離ブロックに入って良かったです。

競技に対しては後悔は多いものの、『短ブロ・8ブロ』に入ったことを後悔したことはありません。

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※大学名の刺繍が入っていたので、例のクラゲのマステで隠しています。

大学時代で一番モヤっとしたのは、

長距離ブロックの友達に
「なんで長距離に来なかったの?長距離に欲しいって監督が言ってたよ。」
と言われたことです。

、、、なんだかなぁ。

フォームが長距離っぽいらしいです。

◇短距離から長距離へ

社会人になってからは5年くらい特に何もしていませんでした。
しばらくしてから、体を動かしたいと思ってスポーツクラブに通うようになり、ひたすらベンチプレスをしていました。

大学ベストは77.5kg。体重52kgの割には頑張っていた方だと思う。

社会人になった体重は55kgになったものの、ベンチのベストを更新して80kgを挙げたときに、
「いや、コレじゃない。」

と思いました。

僕が走らなかったのは、大学時代が競技人生のピークで、今から頑張っても同じパフォーマンスを出せないと、始めから諦めていたからです。

いや、ベンチでベスト更新できるんだったら『走り』でもいけるでしょ。
と思ったんです。
本当にやりたいことはベンチプレスのベスト更新ではなく、走る方。

そこから、自分なりに考えて走るようになりました。800の練習はトラックでやりたいから、少し距離を伸ばしてみようと思って、社会人5年目くらい再び長距離を始めたのです。

ちなみにベンチのベストは100kg。一度は挙げてみたくて頑張りました。体重52~53kgだったので、体重の2倍近く上げたのは自分でも凄いと思います。

◇ベスト更新

高校時代のベストは5000m16分11秒。

確かに箱根で上位を目指す大学の長距離ブロックに入るのは難しいタイムだと思います。

800mのベスト(大学)は1分57秒4。大学で初めて走ったとき2分08秒くらいかかったから、2分切れて良かったと思います。

社会人になってから自分なりに練習メニューを工夫して、5000mで15分を切ることができました。14分58秒。
だいたい2年くらいで15分切れたので、大学時代は効率が悪い練習をしていたかもしれません。

2年くらい前に仕事の内容が変わって走る時間を確保できず、そのモヤモヤによって物語:『とっぷる!』が生まれました。

kakuyomu.jp


頭の中で登場人物が勝手に動き、自分の憧れや理想のレースを走るため、モヤモヤが晴れることはありません。
文字にすることで少しはマシになりました。

 

◇走る理由

大学時代800mは楽しかった。今までの人生の中でも大学で練習していた時期が一番充実していたと思います。陸上が好きだったから。
ただ、100m10秒台の選手と一緒に走ったときの絶望感たるや。。。

小説家になろう」では、800m専門の選手の話を我慢できずにフライングで書いて公開しました。これは自分が短ブロで走っていたときのリアルな気持ちです。

『「本当に・・・足が速いやつと一緒に走る。」
自分の限界を、全力を、置き去りにする絶対的なスピード。
体が、本能が、瞬時に計算してこう判断する。
「絶対に追いつけない。」と。
自分のことを全否定されているような絶望感と、
不思議と未知の世界に出会えた高揚感があるのがたまらない。』

当時、一緒に走ってた一番速かった選手は100m:10秒7くらい。

 



陸上部に入っていると、他の部活の人からよく聞かれることがある。


『なんで走っているの?』
『走ってて楽しいの?』
『練習きつくないの?』



物語:『とっぷる!』を書いた理由の1つは、この問いに自分なりの答えを表現したかったからです。


走る理由なんて人さまざま。
ただ、僕が陸上を続けてこれたのは『あんな風に走りたいな。』と思っていたからです。

高校時代はずっと箱根駅伝ニューイヤー駅伝を走った選手をイメージしていました。



走ってて楽しいか?練習はきつくないのか?という質問も多いです。


めちゃくちゃ楽しい。練習がきつくても全然構わない。


僕がそう思うのは陸上には楽しい瞬間が多いからだと思います。

・誰かに勝ったとき
・自己ベストを更新したとき
・自己ベストが出ると確信したとき
・自分が思い描いたイメージ通りに走れたとき
・自分の想像よりも体が動いたとき
・聞いている音楽と走りのリズムが合っているとき
・ペースをどんどん上げられるとき

そして
・誰かの走りに感動したとき


多分、誰かの走りに心が動かされるのは、自分が走っているからだと思う。

あと、練習がどんなにきつかったとしても、自己ベストが出ればチャラになる気持ちになります。「自分は間違っていなかった」という強い自己肯定感というおつりもある。

初めて800mで1分台を出したとき。1000mを2分30秒で走ったとき。

社会人になって市民ランナーとして1人で練習して、5000m14分台で走れたとき。

めちゃくちゃ嬉しい。

今はランニングという動作自体が楽しいし、自分の限界に挑戦したい気持ちや、成長を実感したいという気持ちで走っています。
『地面からの反発』『少しずつ上がっていくスピード』『自分の成長』を、一歩一歩踏みしめて。



あと、800mをやっていると、よく言われるのが、

『うわっ、一番きついやつだ。』


僕はこう言われたときには必ず、『一番おもしろいけどね。』と頭の中で言っています。スピード感・駆け引き・レース展開。見るのもやるのもおもしろい。

特に最近は中長距離のおもしろい選手が多い気がする。

インゲブリクトセン3兄弟とか。


大学に入って一番良かったことは、陸上部に入ったことです。

関東インカレ・全日本インカレではテレビに出ているような選手を間近で見ることができたり、普段はレベルの高い選手と一緒に練習できたりするので、貴重な経験ができたと思います。

卒業した後でも、うちの大学が箱根の予選会を走っていると応援したくなる。自分の出身大学を関係者みたいな立場で応援できるのは大きいと思う。


まぁ、このような自分が陸上を通して得たもの、感覚、喜び、悲しみなどなどを物語に落とし込んでいけたらと思います。

◇最近走り始めた人へ

 

『ランニング=きつい』というイメージの人も多いと思います。

 

高校時代に強豪校でサッカーをしていた職場の人も、ランニング=走り込み=きつい、というイメージでした。

実際、僕も20kg太ってから走り始めたときは、正直かなりきつかったです。

 

運動不足解消なのか、ダイエットなのか、マラソン大会の準備なのか。目的・目標は人それぞれだと思います。

 

ただ、誰かに「やれ」と言われるランニングほどきつく、ストレスなものはないと思います。

 

だから自分から走り始めた人であれば、できるだけ楽しく走って欲しいです。

 

『きつい』と感じたら楽しめるペースまで落としたら良いと思います。別に誰かから責められることもありません。

 

あるのは『サボってしまった』『逃げてしまった』という罪悪感のみ。

 

このような感情になる人は、たぶんプライドが高い人なんだと思います。決して悪いことではないですが、走ることが楽しいと思っている自分からすると『もったいない』と感じてしまうのです。

 

無理して頑張ってしまうと、楽しさを感じる余裕がなく、『ランニング=きつい』というイメージがさらに塗り固められてしまいます。さらに筋肉痛になって、走ることが嫌になる人も多いでしょう。

 

きついなら歩いてもいい。

 

もし、これからランニングを始めるのなら、自分に設けるハードルをかなり下げるのがおすすめです。何ならウォーキング:ランニング=7:3、くらいの感覚でも良いと思います。

 

ゆっくりでも走り続けていれば、だんだんと長い距離を走れるようになるし、速く走れるようになると思います。

 

同級生の山の神様くんも同じことを言っています。

note.com

 

好きな音楽を爆音で流して、気分良く走り始めるのがおすすめです。

 

◇余談

◎地元
物語の舞台は神奈川県。藤沢市鎌倉市あたり。
イメージを明確にしたかったのと、考えるのがめんどくさいので、高校のイメージは母校です。ロケーションは控えめにいって最高。

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高校の隣は、有名なゆずの『夏色』の坂。この長い長い下り坂は、僕たちにとっての上り坂。
下から上まで280m、そのあと直線220m、合計500m。行って帰ってくるとちょうど1kmといういい感じの坂。

◎好きなもの
・漫画

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ベアブリック

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