おすすめの陸上関連の本13選
学生時代に陸上部で、今でもランニングをしていると陸上関連の本の方が読みやすいと感じます。実際に、今までに読んだ陸上関連の本を振り返ってみると意外と多かったので、紹介してみたいと思います。
- ダニエルズのランニング・フォーミュラ第3版
- リディアードのランニング・トレーニング
- リディアードのランニング・バイブル
- マラソンの真髄
- 瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいこと
- 常識破りの川内優輝マラソンメソッド
- 限界突破マラソン練習帳
- 走って、悩んで、見つけたこと。
- 走りながら考える
- 為末メソッド 自分をコントロールする100の技術
- 風が強く吹いている
- ウマ娘 シンデレラグレイ
- 800
- まとめ
ダニエルズのランニング・フォーミュラ第3版
ランニング・トレーニングの基礎を学べる1冊。勉強したいと思う人なら読んで損はない。
800m以上の距離を専門種目にしている方で、競技力向上のヒントを探しているのであれば、メリットが多い本です。トレーニングの原則から生理学的な内容まで満載で、図や表が多いので、内容を理解しやすいです。
特に、中盤に記載されているVDOTは、現在のパフォーマンス(自己ベスト)かて適した設定タイムを決められる要素になります。
他にも、狙ったレースに向けてのトレーニングメニューやスケジュールも記載されているので、とても練習の参考になると思います。
リディアードのランニング・トレーニング
長距離ランニングでパフォーマンスを発揮したい人必読の1冊。
マラソンだけでなく800m~1500mでもパフォーマンスを高めらえるヒントが多い本です。この本を読んで、「だから800mの後半に体が動かないのか!」と納得しました。
有酸素能力の発達に重点を置いているため、『リディアード=週に160km走る』という印象を持つ方も多いと思います。もちろん競技力に合わせて内容は変える必要がありますが、「なぜたくさん走る必要があるのか?」という疑問に対しても、しっかり説明されています。
しかし、1つの内容を説明するためのエピソードが長く感じるため、この内容をさらに分かりやすくまとめた教科書のようなものがあると便利だと思います。
また、レース期に近づくにつれて無酸素能力を高めるトレーニングが出てきますが、TT(タイムトライアル)や本数や設定タイムが決まっていないインターバルなので、部活などグループで行う練習には適していないと思います。
練習メニューを考えるヒントにはなりますが、どちらかというと自分でメニューを考える市民ランナー向けだと思います。ただ、生理学的な要素が多く語られている本なので、土台作りはリディア―ド、レースが近づいてきたらダニエルズ、と使い分けてみても良いと思います。
リディアードのランニング・バイブル
↑の本の原型。より詳しい内容を知りたい方におすすめ。
『リディアードのランニング・トレーニング』の原型の本で、より詳しい内容が書かれています。内容自体は少し古いため難しく感じやすいですが、ランニングに関する深い知識を得られると思います。
基本的な話の流れは『リディアードのランニング・トレーニング』と変わりません。難しいと感じた方は、先に『リディアードのランニング・トレーニング』を読むのがおすすめです。
マラソンの真髄
瀬古さんのランニング人生やメニューを知れる本。正直、基準がかなり高い。
高校3年生のときに買った本で、おそらく陸上関連の本の中では一番読んだ回数が多いです。ただ、なぜこの本を受験勉強中の高校3年生のときに買おうと思ったのか、覚えていないです。多分、受験勉強をしながら駅伝(11月)にも出る予定で、何かヒントになる本が欲しかったんだと思います。
内容は瀬古さんの競技人生に沿いながら、大事にしてきたことレース・トレーニングに対する考え方などが詳しく書かれています。もともと中距離の選手で、長い距離を走るのが苦手なところから、マラソンのトップ選手までになる過程が盛り込まれています。
特にマラソンで上を目指すための心構え(百か条)もあり、練習のヒントやモチベーションの維持に活躍すると思います。
瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいこと
『マラソンの神髄』をもとに、より多くのランナーに向けたメッセージ。
『マラソンの神髄』と重なっている内容は多いものの、これからランニングを始める方やマラソンを走ってみたいと思っている方に向けた内容になっています。
実際に、最初の目標は「3kmを21分で」(1kmを7分ペース)と書かれているので、だいぶハードルは低いと思います。しかし、マラソンの楽しさやどのように練習すれば良いのか、レースの向き合い方などについても書かれていています。
常識破りの川内優輝マラソンメソッド
長距離の指導者志望の方に読んでもらいたい1冊。市民ランナーであれば結果に繋がる練習を考えられようになる。
この本は、練習を真面目にやり過ぎて故障が多いランナーに読んで欲しい1冊です。また、高校の陸上部の先生にも読んで欲しいです。
自分の高校の場合は、練習と休養のバランスは割と良かったと思いますが、「ポイント練習をやりまくれば速くなる」 と考えている方もいるようです。このような考え方のもと練習していると故障のリスクが高くなってしまいます。
この本の中では、ポイント練習は週2日の固定であり、結果が出なかった川内選手が箱根を走り、マラソンで大成するまでの軌跡が書かれています。
怪我が多い方だけでなく、真面目な方や練習の組み立て方を知りたい方におすすめです。
限界突破マラソン練習帳
練習メニューを知りたい人におすすめ!自分のレベルに合ったトレーニングを行える!
この本はサブ4以上を狙う方で、既にある程度ランニングに慣れている方向けです。
さまざまなレベルに合わせて目標を達成できるための練習メニューが書かれているので、そのスケジュール・内容に沿って練習するだけでOK、という本です。
他にも、タイトルの通り限界突破するためのアレンジメニューなどがあり、特に『峠走』と『トレイルランニング』を推奨しています。
伸び悩んだときにも役立つメニューが多く載っているのでおすすめです。
走って、悩んで、見つけたこと。
大迫傑の考え方を知れる本。結構、ズバっとしたメッセージが多い。
大迫傑選手の今までの競技人生を沿いながら考え方などが書かれている本です。内容はかなりストイックなので、純粋に「すごいな」と思いました。
ただ、見開きのページ全部が写真の部分もあるなど、内容としてはファン向けの本という印象が強いです。
最後には、Q&Aのコーナーがありますが、具体的な回答は少ないため、少しモヤモヤするかもしれません。
走りながら考える
競技以外の人生に役立つメッセージが豊富。壁にぶつかったり悩んでいるときに読みたい1冊。
為末さんは、noteなどでも結構正直に物事を話される印象があります。この本でも、自身の経験から反省したポイントや人生に役立つ考え方などが率直に語れているので、内容が入ってきやすいです。
陸上競技に携わっていない方でも分かりやすく、何かを目指しているときや就職などで環境が変わるとき以外にも、何か悩み事があるときに読むと、心が軽くなると思います。
為末メソッド 自分をコントロールする100の技術
仕事でも勉強でも競技でも、生きやすい人生を作るのに役立つ本
人生に役立つコツが100個集まった本。1ページに大きくメソッドが書かれており、隣のページに詳しい解説しているため、スラスラ読めます。
何か不安があるときなどでもサラっと役立つ考え方をピックアップできるのがポイント。例えば、レース前とか何か悩みがあるときなどに役立つと思います。
風が強く吹いている
映画化・漫画化・アニメ化・舞台化される人気作。
簡単にいうと、ほぼ陸上の初心者・素人集団が箱根駅伝の出場を目指して奮闘するストーリーです。
本が発売されて間もないころ(高校2年生くらい)に、 体育の先生が強引に貸してくれました。正直、少しの期間しか練習していない登場人物が自分の自己ベストを追い抜いたときに「なんやねん」と思いましたが、最後まで読むと涙が出るほど感動します。
実際に、準備期間が短いためストーリーにはかなり無理がありますが、その中でもリアルさが追求されているので、物語としては凄い面白いです。
舞台化されるみたいで人気があり、僕自身も小説・映画・漫画・アニメを見ましたが、小説と漫画がおすすめです。
アニメはおそらく1話分の時間のせいか、演出する人が記録会について知らないせいか、結構無理があるシーンが多いです。
例えば、13分台のランナーと5000mを完走できるかどうかのランナーが一緒の組で走っていたりします。
漫画は小説を読んだことがあるせいか、一番スムーズに読めました。
【小説】
ウマ娘 シンデレラグレイ
怪我をして走れないときに読みたい漫画。走るのが辛くなったときにもおすすめ。
まぁ、陸上ではないですけどね。
今、人気のウマ娘のヒロインが「オグリキャップ」の漫画です。ウマ娘作品の中では、可愛さよりもカッコ良さが強く出ている作品で、迫力があり面白いです。
実際の競馬の歴史の内容に近くストーリーが描かれているので、競馬ファンにもおすすめ。
幼少期のオグリキャップは自分では立ち上がれないほど足が悪かったそうです。
※右前脚が大きく外向(脚が外側を向いていること) していたそうです。
「何でそんなに走るの?」という問いに対して、
凄いシンプルな考え方をする彼女の活躍をこれからも見ていたいと思います。
800
「先輩!ちょっと、コレ、エッチなやつですよっ!!」800mをテーマにした青春的な読みやすい小説
これも高校1年生くらいのときに読んだ小説です。陸上関連の本が少なかったのと、800mを走るつもりだったので参考になればと思って購入したのを覚えています。
しかし、当時の僕にはちょっと刺激が強い内容、、、というか「いや、もっと陸上について書いてくれよ」と思いました。後輩にはちょっと勧められなかった本でもあります。だって、こいつらすぐに学校サボったり、セッ〇スするんだもん。
ただ、中には参考になる言葉もあって。一部抜粋します。
「本当に速く走れるようになりたかったら、無駄に疲れる練習なんてしたらいけないよ。僕はいつも思うんだけど、筋肉は絶対にそんなのは望んでいない。量よりは質の問題で、適度な刺激を与えて、そのあとは、むしろ回復させるのに時間をかけるべき。だらだら練習しているから、スプリントがなくなっちゃうんだ。」
まとめ
今回は、実際に読んだことがある陸上関連?の本を紹介しました。トレーニングの理論や生理学の仕組みなどを押さえておくと、練習効率は高くなると思います。
気になった本があれば是非チェックしてみてください。