【自宅筋トレ】筋トレしているランナーがトレーニング用シューズを履いた方が良い理由
筋トレ・ウェイトトレーニングをするときは、トレーニング用のシューズを履いた方が絶対にいい。
陸上部の人や普段ランニングをしている人であれば、屋外やスポーツジムでトレーニングするときは、「ランシューのまま」という人は多いと思います。
というか、自分がそうでした。
エニタイムフィットネスとかジョイフィットのような24時間営業のスポーツジムの場合、室内履きに履き替えることなく、外履きのままトレーニングできることが多いです。
だから、ランシューでスポーツジムに行って、筋トレとランニングをそのまま行う。という人がほとんどで、筋トレをするときにシューズを履き替えている人は見たことがないです。
普段ランニングをしている人で、ウェイトなどの本格的な筋トレをしている人は、トレーニングシューズを履いた方が絶対良いです。ここからはその理由を紹介します。
きっかけはTwitterのつぶやき
ずっとランシューでウエイトをやっていた自分にとって、ハッとしつつ「確かに!」と強く感じたのが、このTwitterのつぶやきでした。
ウェイトトレーニングをランニングシューズで行って欲しくない。
— 草野 誓也 (@KANAbeerSeiya) 2019年10月23日
とはいえアップシューズとスパイクシューズが必須な上で、ウェイトのためだけにまたシューズを用意するのは敷居が高いのだろうなと思う。
草野さんは、順大卒、現在アクセルトラッククラブ所属の100mスプリンターです。100mは10秒33で全日本実業団選手権で優勝したことがある凄い人です。関カレのときに何回も見たことがあるので知っていました。
ランシューは脚を守るためのクッションがあって、接地時の衝撃を和らげる効果があります。厚底シューズはこのクッション性が高く、脚への負担を軽減できる、という仕組みです。
例えば、スクワットやクリーン、スナッチなどのトレーニング種目をやるときに、クッション性が高いランシューを使うと柔らかいミッドソールによって重心などがブレてしまいます。
つまり、ランシューを履いてウエイトをやると、力を地面にしっかり伝えることができず非効率になるだけでなく、重心がブレることでバランスが崩れる危険性が高まるということです。
ウェイトトレーニングだけでなく、全身を使った筋トレ(バウンディングとか、ハードルジャンプなどを含む)ときも安定感が高まるのでトレーニング用シューズを使うのがおすすめです。
トレーニングに適したシューズとは?
では、ランナーにとって適したトレーニング用のシューズとはどのようなものなんでしょう。
ぶっちゃけ、トレーニングマシンで筋トレをしている人は今まで通りで良いかもしれません。レッグプレスとか下半身を使って鍛える種目のときはトレーニング用シューズの方が良いですが、チェストプレスとかレッグカールとか、足の裏を使わない種目はさほどシューズの影響は受けないでしょう。
先程のように、フリーウエイトでスクワット・クリーン・スナッチ、あとデッドリフトのときなど、「踏む込む」「踏ん張る」動きがあるときは、トレーニング用シューズを使うのがおすすめです。
こんな感じ。
つまり、トレーニング用シューズには「踏む込む」「踏ん張る」能力が求められます。
シューズの特徴でいえば、ソールが比較的フラットでミッドソールが硬めでできているものです。このようなシューズを使えば、高重量を扱うときでも安定しやすくなります。また、ミッドソールが薄めなので、長距離のランニングには適していません。
また、ランシューのようにアッパーがメッシュ素材でできているもので、「踏む込む」「踏ん張る」動作を行っていると破けるリスクが高くなるのもおすすめしない理由の1つです。
トレーニング用シューズは、アッパーがエナメル素材でできているので、踏み込んだり、踏ん張ったりしても破けにくいのです。
同じようにソールがフラットでミッドソールが薄いシューズに、「レーシングシューズ」「マラソンシューズ」があります。(ヴェイパーなどの厚底は除く)
確かにこれらのシューズは薄いので、アップシューズやセーフティシューズよりもトレーニングはしやすそうです。しかし、ミッドソールとアッパーの耐久性はそこまで高くないので、ウエイトトレーニングで使うとシューズの寿命を縮めてしまいます。
おすすめのトレーニング用シューズ
草野さんのTwitterにもありますけど、アップシューズ・レーシングシューズ・スパイクだけでなく、トレーニング用のシューズを購入するのは敷居が高い感は否めません。
ただ、普段からサーキットやウェイトをやる頻度が高い人、自宅内でのトレーニングをもっと有意義にしたい人は是非トレーニング用シューズを使ってみてください。
個人的におすすめなのが「ミズノ ビルトトレーナー」
ソール自体は硬いですが、ミッドソールは比較的厚いので、長時間のトレーニングにも耐えられます。ソール全体はフラット気味ですが、平らではなくグリップ力があるので、地面をしっかり捉えて安定し、トレーニングとダッシュの両立が可能です。トレーニングした後に流しを入れたい人におすすめ。
例えば、サーキットトレーニングをするときに最適だと思います。アッパーも丈夫なので思いっきりトレーニングできるのもポイント。結構ガッチリした作りでも軽いので走りやすい万能なシューズなので、普段からランニングだけでなく筋トレもしっかりやりたい人におすすめです。
僕はケトルベルをぶん回すときに履いてます。かなり安定して筋肉に効いている感じがなかなかGood。
ケツが治ったら神野くんトレーニングをビルトトレーナーを履いてやってみたいと思います。
運動不足解消のために、1日一回チャレンジしてみてください!https://t.co/j45IPxb3Zz pic.twitter.com/ws7DzCpXPf
— 神野大地 Daichi Kamino (@daichiagu) 2020年4月9日
ナイキといえば「メトコン」
ナイキの人気トレーニングシューズは、「メトコン」シリーズです。
※草野さんもメトコン派のようです。YouTube見る限りアシックスのウィンドスプリントがメインだと思いますが。
メトコンは、陸上・ランニング用のシューズではなく、がっつりトレーニング専用のシューズで、フラットで安定感が高く、本格的なウェイトトレーニングにも使えます。軽量なシューズでありながら耐久性も高いので、安心して筋トレできるでしょう。
基本的にソールは硬いですが、前足部は柔らかく作られているので、激しい衝撃もしっかり吸収します。
あの桐生くんはアシックスの「太極拳シューズ」
桐生くんはYouTubeの動画で、ウェイトトレーニングするときはずっと太極拳用のシューズを使っているようです。滑りにくく安定感もあって、耐久性も高そうですね。
ちなみに桐生くんが普段使っている「ソーティジャパン」は長距離用ですが、フラット接地派の短距離選手にもおすすめです。オーダーで作ったのに、サイズミスって大きくしちゃったので400mの後輩に譲った(正確には売った)んですけど、かなり気に入っていました。
是非、筋トレにはトレーニング用シューズを!
正直、自分に合うトレーニング用シューズを履いてみるまで良さは分からないかもしれません。ただし、自分に合うシューズを履いたらすぐに効果は分かります。
ビルトトレーナーを履いて筋トレした後だと、ランシューで筋トレするのを躊躇ってしまいます。トレーニング用シューズは動きやすく筋トレしやすいので。
ただ、今回の内容はぶっちゃけかなりマニアックだと思います。「そこまでしたくないし。」という人も多いと思います。実際、家で腕立てと腹筋しかしていない人には必要ないでしょう。
外出できなくて、スポーツジムに行けなくて、自宅での筋トレをもっと有意義にしたい人はトレーニング用シューズのことを少しでも覚えてもらえたら嬉しいです。