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【シューズレビュー】ブルックス ハイペリオンテンポ【最強の1足?】

画像引用:ブルックス公式サイト

ブルックスハイペリオンテンポは、名前の通りテンポアップシューズに含まれますが、幅広い練習に対応していることから愛用しているランナーは多いです。

一時期さまざまな選手がTwitterなどで投稿していたため気になっていたので、実際に履いてみました。

そこで今回は、ブルックスハイペリオンテンポの特徴や注意点、実際に履いたレビューを紹介します。

ハイペリオンテンポの第一印象

ハイペリオンテンポを見たときは「かなりしっかり作られたシューズ」というのが、第一印象でした。正直、ブルックスのシューズを履くのはこれが初めてで、不安が強かったですが、現物を手に取ったときに少し感動したのを覚えています。

厚底と薄底の中間、どちらというと厚底のソールに、生地はしっかりしているのに薄くて軽いアッパー。かなりバランスが良く、履く前から走りやすそうだと感じました。

ハイペリオンテンポの特徴・仕様

ここからは、ハイペリオンテンポの特徴や仕様など、マテリアルの部分について紹介していきます。 

ハイパースピードの基本仕様

●重量 :189g(25.5cm)

●ドロップ:8 mm

●カラー:ブラック、ホワイト

※新色:ブラック/マルチ、ブルー、ブラック/ホワイト、グレー/イエロー

特徴①:高性能な素材である「DNA FLASH

ハイペリオンテンポには、ブルックスの独自技術が詰まった「DNA FLASH」が使われています。このDNA FLASHは液化窒素ガスを混ぜて臨界発泡させて成型された素材であるため、かなり軽量でよく見ると小さい泡が集まってできています。

この素材を分厚く使用することで、クッション性と反発力が高くなっています

この「BROOKS DNA」はさまざまなシューズメーカーの中でも、かなり優秀な技術です。その特性は、ランナーの体型や走るスピードに合わせてクッション性が自動的に変化します。

シューズのコンセプトによって使用されるBROOKS DNAの素材は変わり、ハイペリオンテンポでは特に性能が高い「DNA FLASH」が使われているのです。

この「BROOKS DNA」により、幅広い方にフィットしやすいといえるでしょう。

特徴②:幅広いトレーニングに対応

この「DNA FLASH」を使うことにより、幅広いトレーニングに対応しています。スピードにより適したクッション性が変わるため、ロングジョグや距離走のペースではほど良いクッショニングを感じ、インターバルなどスピードを上げたときは反発を感じやすいくスピードも出しやすいです。

ジョグ、ロングジョグ、閾値走(テンポ走)、インターバルなどを1足でこなせるので結構おトクです。

特徴③:フィット感と通気性が高いアッパー

ハイペリオンテンポではエンジニアードナイロンメッシュをアッパーに採用。この素材は伸縮性が良くフィット感が高いのが特徴です。さらに通気性が良いため長時間のランニングに対応しています。2Wayの伸縮と3Dプリントの補強により、ほど良いホールド感で履き心地は抜群です。

履いてみたサイズ感

アシックスやナイキのシューズと比べると、大きなサイズ感の違いはありません。

※ナイキのスパイクは少しタイトですが

普段と同じサイズのシューズを選んでも問題ないと思います。伸縮性が高い素材であるため、履き心地も良く感じます。

ハイペリオンテンポのレビュー

ハイペリオンテンポはトレーニングの内容に関係なく使いやすいシューズです。今はジョグが中心ですが、調子が良い日にハイペリオンテンポを履くと、走りやすさから自然とペースが上がるので楽しく走れます

ハイパースピードと同様に、現役のときに欲しかったシューズでもあります。今年の日本選手権800mの優勝者である田母神選手のコメントがまさにそうです。

反発力があるので、無駄な疲労も抑えられて、色々なシーンで履けるのではないかと思います。「これを買っておけば間違いないといえるシューズです。」

引用:ブルックス公式サイト

正直、今まで履いたシューズの中で一番走りやすいです。

※スピードが出るのは短距離ならウィンドスプリント、長距離ならアルファフライです。

唯一のデメリットは値段

ブルックスのシューズは国内だと比較的高価な部類に入ると思います。ハイペリオンテンポの価格は19,800円(税込)。ランニングシューズの中では手軽に買えるような金額ではないでしょう。

毎日、毎回の練習で履きたい気持ちはあるのですが、シューズの負担を減らすために他のシューズと併用しています。ただ、値段以上の性能は十分にあると感じます。

他のテンポアップシューズとの比較

同じポジションのシューズで言うと、ナイキのペガサスターボ2アディダスのアディゼロジャパンアシックスのハイパースピードあたりだと思います。

ペガサスターボ2はハイペリオンテンポと同じ価格ですが、現在は生産していないみたいなのでかなり手に入りにくいでしょう。アディゼロジャパン6の方が安いですが、軽さと走りやすさを比べたらハイペリオンテンポの方が優勢だと思います。

価格でいえば2倍以上の差があるアシックスのハイパースピードですが、柔らかさ(クッション)など脚の負担を考えるとハイペリオンテンポの方を選びたいです。

●ペガサスターボ2
●アディゼロジャパン6
●ハイパースピード

さまざまなランナーの口コミ

10000m27分台のランナーなど、ブルックスの契約選手以外でも良い口コミが多いです。

八千代工業丸山 竜也選手

YouTuberたむじょー

www.youtube.com

ハイペリオンテンポの総合的な評価

軽量であり、確かなクッションを感じる柔らかさ、スピードを出しやすい反発性。どのポイントでもかなり評価が高いので、かなり優秀なシューズだと思います。

できるだけ長く使いたいと思いますが、正直、なくてはならないシューズでもあるので、壊れたら即新しいのを買います。

意外と中距離ランナーの支持が厚く、ストックを持つ選手もいます。

おすすめの人

最近走り始めた初心者でも、適度なクッションがあるのでアディゼロジャパンなどよりも走りやすいと思います。そのため、初心者から上級者まで誰にでもおすすめしたいというのが正直なところです。

実際に初心者(サブ4くらいまで)であれば、マラソンのレースで使っても良いと思います。

他にも、「ある程度高くても良いシューズを履きたい」「トレーニングに合わせてシューズを変えたくない」という方にもおすすめです。

 

ハイペリオンテンポを履いた後に気になるシューズ

ハイペリオンテンポが予想以上に良かったので、他のブルックスのシューズもかなり気になっています。何度も言いますが、ブルックスのシューズは高いので買うかどうかかなり迷うところですね。

ブルックス ハイペリオンエリート2

ハイペリオンエリート2はいわゆるブルックスの厚底スーパーシューズです。ハイペリオンテンポと同じくDNA FLASHが使われており、ヴェイパーフライと同じくスプーン状のカーボンプレートが使われています。
重さは215g(27cm)と少し重いですが、25.5cmであれば200g前後であると思うので、おそらくそこまで重さを感じないでしょう。DNA FLASH&カーボンプレートと聞いただけで履いてみたくなります。
 

ハイペリオンエリート2

 
※厚底スーパーシューズについて詳しくはこちら

Wire 7

Wire v6では使われていなかった、DNA FLASHWire 7には使用されています。前作は100gを切る軽さ(27cm96g)でしたが、Wire 7は155.9gとかなり重くなっています。

ブルックススパイク比較

ミッドソールは比較するとかなり分厚くなっていますが、高反発素材であるDNA FLASHのボリュームを増やすためと考えられます。
ちなみに、ブルックスは国内の公式ショップで購入するとかなり高いです。
Wire v6は税込み29,700円ですが、アメリカのサイトだと$120。Wire 7は$130の表示なので、国内で販売される場合は3万円を超えてくると予想します。
長距離向けのスパイクですがかなりヒールが高い設計になっているので、スピードも出しやすそうです。