【シューズ情報?】『adizero: Road To Records』と『ウィーンマラソン』
9月12日(日)に大きな陸上のイベントが2つありました。
1つ目はアディダスの契約選手がロードの記録にチャレンジする「adizero: Road To Records」。
2つ目はオーストリアのウィーンで開催された「ウィーンマラソン」です。
この2つのイベントで注目したい出来事が起こったので紹介します。
adizero takumi sen8の初お披露目
アディダスの人気シリーズである「adizero takumi sen」。
今回の「adizero: Road To Records」にて最新作である「adizero takumi sen8」を履いた選手が複数人いました。
このイベントでは5K・10K・ハーフマラソンのレースがあり、その中で5Kと10Kのレースでは特に「adizero takumi sen8」を履いた選手が多かったです。
厚底になってしまった。。。
このadizero takumi sen8の厚さは33mm。今までのtakumi senシリーズは薄底だったのでトラックの使用はOKでしたが、今作からはNGになりました。
【adizero Takumi Sen 8】
— Rolows ロローズ (@Rolows_13) 2021年9月12日
厚さ 33mm ドロップ6mm 質量185mm
Lightstrike Pro W/ Carbon energyRods https://t.co/aL6ysNl6FR pic.twitter.com/pQlipfWax0
タクミとは?
アディゼロのtakumi senは「匠戦」と表記されていました。この「匠」とは、伝説の名工である「三村仁司氏」のこと。もともと、このシリーズは「日本人の足を速くするレーシングシューズ」というコンセプトで、アディダスと三村仁司氏の共同開発によって生まれたものです。
しかし、今回のtakumi sen8では、どちらかというアディオスプロ2に近いマテリアルであり、5km~10kmなどの短い距離で使うことを想定されているといわれています。
今後は、高校・大学などの駅伝で活躍することが予想されますが、正直、「匠」感はなくなってしまったと感じるでしょう。
adizero takumi sen8のスペック
・ドロップ:6.0mm
・重量:185g
・厚さ:33mm
ステップスポーツ内のページ情報によると、同じ27.0cmでもアディオスプロ2よりも25gも軽量になっています。
発売日などの情報はまだ未定ですが、これから始まる駅伝シーズンには履く選手が現れると予想します。
シューズの外観
ウィーンマラソンの悲劇!「こいつプライム履いてるやんけ!」
ウィーンマラソンを見ていて気づいている人は結構いたそうなのですが、トップでゴールした選手が、アディダスの「ADIZERO PRIME X」を履いていました。
このシューズは『光速。規格外カーボン。』というキャッチコピーがあり、厚さはルール(上限40mm)を超える50mmという超厚底シューズです。
現在ではWAのルールに違反するシューズの方が少ない(規定により厚さ40mm以内のシューズを作ることがほとんど)ため、「ルール違反のシューズを履いてゴールしたらどうなるのか?」と気になった方は多いでしょう。
案の定、このプライムXを履いて優勝した選手は失格になり、次位の選手が繰り上げ優勝になりました。
このニュースの記事によると、参加選手は使用するシューズを事前に申請する必要があったそうです。つまり、申請していたシューズとは違うシューズを、本番直前に入れ替えて走ったということ。
プライムXのプロモーションか?と疑いたくなるような珍事件です。一応、本人は「規則の範囲内であると誤解して着用した。」と主張しているようですが、本当にそのような事があるのでしょうか。